こんにちは。整骨院 RESETの院長伊藤力です。
今回は「肺」についてご説明します。
肺は湿気が必要で、冬の冷え込みやエアコンによる乾燥に注意して、免疫力を高く保つようにしましょう。
【肺】
肺は呼吸に関与する鼻も司る、他には皮や毛、肌とも関係が深いとされています。
・宣発作用(せんぱつ)
宣発とは発散や散布するという意味。
気や津液(水)、栄養分、衛気などを全身に拡散させて、濁気を体外に排出させます。
・粛降作用(しゅくこう)
外から肺で精気を気道に吸い込む作用。気や津液を上から下に降ろして、大腸から排泄のコントロールをします。
・皮毛による人体の防衛作用
粛降作用で肺気が充実していると、皮や毛にエネルギー(気)と水分(津液)で外邪の侵入に対する抵抗力が強まり、免疫力や風邪も引きにくくなります。
【肺の症状】
五臓の中では外邪に一番弱い臓器とされています。
他の臓器(腎、脾、肝、心)からの影響も発生しやすいのが特徴です。
・肺気虚
肺の生理機能が減退している状態。呼吸と津液(水)の輸送機能を低下させる。
喘息や呼吸に力がない状態、外邪の侵入を受けやすくなって風邪になりやすい。
・肺気虚
風邪で肺の宣発作用が低下した場合、脾の働きが低下して肺気が養われない場合に生じる。
疲れてくると症状が出やすく喘息、顔色がすぐれず、寒がり、すぐ風邪を引いてしまう。
・肺陰虚
肺は湿気を好み、乾燥を嫌う性質があり、肺気虚が悪化した場合や乾燥して熱くなると、水が不足して熱(虚熱)を生じる。
炎症や慢性症状、加齢、栄養状態失調などで水と血が肺に不足することが原因。
乾いた咳、量は少なく粘っこい痰。常にノドがカラカラに乾き、声はかすれる症状。
・風寒束肺
冬の寒さや冷房による影響など風寒で、宣発作用の低下から気逆が発生しまった状態。
寒気が強く、痰や鼻水は透明が特徴。激しい咳・頭や顔のほてり・喉の痛みなど一般的な風邪症状も伴う。
・風熱犯肺
風と熱の邪気が体表と肺にとどまった状態。
喉の強い痛み、痰や鼻水が黄色であるのが特徴。他に激しい咳嗽・呼吸困難、頭痛などの風邪の症状も発生する。
・燥邪犯肺
燥邪が肺の潤いを損なうことで、肺の機能が低下した状態。
喉・唇・鼻・肌の乾燥、痰は少なく粘っこい、鼻水も少なく、鼻がつまりやすい、痰が出てもすっきりしない、乾いた咳をするなどの風邪症状も伴う。
【院長からのメッセージ】
肺はエアコンを使う夏や冬には注意が必要です。
冷たい風の受け過ぎ、暖房による乾燥で肺の負担を増やし過ぎないようにしましょう。
大根、白菜、レンコン、山芋、かぶ、梨など白い食べ物も肺と相性が良い食べ物です。
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整骨院 RESET
伊藤力
国家資格:柔道整復師・鍼灸師所持
業歴:19年目(2006年~)