こんにちは、整骨院 RESETの院長伊藤です。
今回は東洋医学の問診と寒熱について解説します。
寒暖差や気温差が大きくなると、疲労が蓄積して体調を崩しやすくなります。
疲れを濃く感じる方は気をつけてお過ごしください。
【問診】
患者様に苦痛を聞き、更に掘り下げて質問をします。
痛みの箇所の情報以外にも、既往歴、生活習慣まで質問をして幅広く判断します。
問診は「内因か外因による原因から、気血・臓腑・経絡が変化して病気が発生する」という東洋医学の考えになります。
患者様の苦痛を根本から取り除く調整に繋げるため、原因の特定を行う大事な要素のひとつです。
【寒熱】
悪寒と発熱は外邪の性質と身体の陰陽盛衰で決まります。
問診でも寒気や冷え、熱っぽい、熱がこもるなどよく質問します。
・寒証
冷え性になりやすく、顔色が悪く、手足が冷えるタイプ。
呼吸や血液循環など生理機能に低下して、冷えによって関節も痛むこともあります。
「実証」:体の熱を保つ気力・体力はあるが、冷たい飲食物や薄着などで冷えが体内に溜まって、汗をかかない。
「虚証」:体の熱を保つ気力・体力がなく、体の芯から冷えている。極度の寒がりで元気がなく、疲れやすい。
・熱証
顔が赤く、汗をかきやすく、火照りやすい代謝が活発過ぎるタイプ。
いつも口や喉が渇いて冷たい物を好む。
春夏の暑い季節や長時間のストレスによる気の滞りで、熱証になることがある。
「実証」: 体内に熱が滞っているが、体力は残っている。興奮しやすい、落ち着きがないタイプ。胸の灼熱感や急な頭痛、発熱、喉の痛みなども起こりやすい。
「虚証」: 体力が弱り、熱を冷ます力が足りなくなって熱感が増大、のぼせや寝汗が出現。女性の更年期の火照りやのぼせ症状がある人もこのタイプが多い。
【院長からのメッセージ】
体調不良が原因を見極めて対応が必要になります。
・寒証の原因
「身体を温める機能の低下(気虚)」
「熱を運ぶ機能の低下(血虚)」
「水が滞ってしまった(水毒)」
・熱証の原因
「同じく身体を冷やすため水が不足している(陰虚・虚熱)」
「炎症を抑える能力が低下して組織が回復しない(血虚)」
「炎症を引き起こす老廃物を含んだ血が滞った(お血)」
対応策は飲食から取り組むことがオススメです。
寒証が夏でも冷たい物を避けて、熱証は辛いものやアルコールといった刺激物を避けるようにしましょう。
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整骨院 RESET
伊藤力
国家資格:柔道整復師・鍼灸師所持
業歴:19年目(2006年〜)